プロキャディ小岸秀行の食べ歩き『日本一焼き飯が美味しく、ユニークなゴルフ場』
日本には2200をこえるゴルフ場があります。
その土地土地に根差した地形やら芝質、設立された経緯、コースレイアウトetc一年一年歴史を刻み、其れが伝統となっていく訳ですが、兵庫県三田市にある、ユニークなゴルフ場を今回は紹介させて頂きたいと思います。
関西にお住まいの方以外に三田市(さんだ)と言ってもピンと来ないかもしれませんので、簡単に説明させて頂くと、伊丹空港より北西に1時間ほど車を走らせた場所で近くには有馬温泉があります。
昔は長閑な里山、田園風景広がっていましたが、大阪梅田より直通電車あるためにベッドタウンとして発展しており、広大な関西学院大学の三田キャンパスもあり、年々人口増えているのが三田市です。
そう、先出の関西学院大学
関西の歴史と伝統ある名門大学ですが、実はココ三田市に学校法人が経営母体のゴルフ場があるんです。
其れが
千刈(せんがり)カンツリー倶楽部
昔は国際基督教大学(ICU)もゴルフ場を持っていましたが、学校法人 関西学院が今でも運営する、知る人ぞ知るゴルフ場が千刈カンツリー倶楽部です。
コース設計者はJ.E.クレーンさん
三好、岡山霞橋、西宮高原、大熱海国際など20を超えるゴルフ場設計されたクレーンさんですが、イギリス人のお父様と日本人のお母様の間に横浜生まれの神戸育ち
何より有名なのが、かの鳴尾ゴルフ倶楽部を設立された中心人物クレーン三兄弟の末弟でご自身も素晴らしいプレーヤーだったこと
特に末弟のJ.E.クレーンさんが鳴尾ゴルフ倶楽部設計から運営に心血注ぎ現在も素晴らしい姿を見られる、、
この千刈カンツリー倶楽部と鳴尾ゴルフ倶楽部は、場所も20分間ほどで近く、左ドッグレッグ、ドローヒッターかなり有利の共通点もありますが(笑)、それより設立された経緯も深い結びつきあります。
千刈カンツリー倶楽部が設立され開場したのは1965年。
その中心人物が朝長正男さん、天野利三郎さんでした。
朝長正男さん、関西学院大学卒業し戦前は商社の江商(現在の兼松)ロンドン支店長、戦後は駒村資正社長体制下で東京支店長副社長を勤めます。
関西学院大学、学生時代からの親友であった天野利三郎さん(後に鳴尾ゴルフ倶楽部理事長)と共にゴルフ場設立を母校である学校法人関西学院大学と進めていきます。
J.Eクレーンさん、朝長正男さん、天野利三郎さん
この鳴尾ゴルフ倶楽部と関西学院大学に密接な関係ありゴルフ仲間であった三角関係から千刈カンツリー倶楽部は生まれたんです。
千刈カンツリー倶楽部は日本で初めてオーバシード、ティフトン芝を導入、電動モノレールカートも初めて導入したコースでもあります。
コースレイアウトは設計者のクレーンさんが大事にした、自然の地形を大事にした箱庭の美しいコースです。
1Hティーグラウンドはクラブハウスレストランに隣接します。
関西学院大学体育会クラブのモットー
ノーブル スタボネスの言葉があります。
「高貴なる頑固さ」
とでも訳すのでしょうか?
4Hティーグラウンド横には千刈カンツリー倶楽部初代キャプテン、3代目理事長の朝長正男さんのレリーフがあります。
そう、そして私が日本で1番焼き飯が美味しいと思うのか、ここ千刈カンツリー倶楽部なんです。
ペッパーをかけて、また酢漬けキャベツも美味♪
669-1511
兵庫県三田市大道ケ平605
千刈カンツリー倶楽部
派手さ華やかさはありません。
そのかわり自然体の素朴なクラブハウスとコースが其処にはあります。