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スコアアップにつながる!? 7’GOLF的ワンポイント講座~Vol.4アイアン中級編~

ゴルフのスキルアップに欠かせないのはやっぱりトレーニング。せっかくゴルフをするのであればうまくなりたいという方も多いことでしょう。でも、具体的にどんなトレーニングをしたらいいのかさっぱり……そんな方に向けて、上達へのワンポイントヒントをお送りします!

もう「アイアンが苦手」とは言わせない!

ゴルフのスコアアップに最も直結するのがアイアン。ドライバーやパターとは異なり、使用頻度が高いがゆえに迷いも出てくることが多いクラブで、ダフリやトップが続いたことで苦手意識を持ってしまい、すっかりアイアンが嫌いになってしまったというアマチュアゴルファーも少なくないでしょう。

しかし、アイアンをマスターするのは、実はほんのちょっとの工夫とコツというのは原宿ゴルフアカデミーの赤石隆さんのこれまでのレッスンを見れば明らか。今回も悩めるゴルファーに向けて赤石さんのレッスンがスタートです。

お話を伺ったのはもちろん、原宿ゴルフアカデミーの赤石隆さん。ちなみに手に持っているのはキャビティバックとマッスルバックのアイアン2種類。どっちがどっちかは……もう皆さんご存じですよね?

そこで今回のテーマも「アイアン」ですが、初心者向けというよりもより実戦形式に近い中級者向けにアイアンの苦手を攻略していきましょう。

コース上のリアルな悩みにお答えします!

当たり前の話ではありますが、アイアンを使うのは2打目以降。ティアップされたドライバーとは異なり、状況によって打ち方は変わりますし、何を狙っているかによっても左右されます。その中でも特に迷いを生むのが傾斜でのショット。出し方にも困るし、なんでこんなところに打っちゃったんだろう……と後悔したことがある方も多いのではないでしょうか?

ひと口に傾斜と言っても、目標によって上り坂か、下り坂か、構えた時にボールが自分の爪爪先下りか上りかによって変わってきますが、赤石さんによると「フルスイングするという意識を捨てること」がまず第一歩だといいます。

「傾斜になっている時は自分もバランス良く立つことができないので、フルスイングして打つというのは物理的に無理なんですよ。それなのにムリヤリにフルスイングをするので失敗してしまう。ここは6割前後の力で打つことを意識して、まずは“現状から脱出する”ことを念頭に置くのが肝心だと考えます」

傾斜でのショットを再現。段差があるため、時にはつま先立ちで打たなければならない場面もあるため、フルスイングを意識しすぎないことが肝心です

悪い状況にハマってしまうと、ついつい焦ってしまい何とか出そうとしてフルスイングしてしまうのがそもそも失敗の元。いきなりグリーンを狙って、パーオンで……という考えを捨てて割り切っていくことが却ってスムーズなプレー、ひいてはスコアアップにつながっていくことでしょう。

そしてアイアンの使用時に困ってしまうパターンと言えば、ラフからのショット。特にこれからの季節、太くて長い芝が密集するラフは打ち方を知らないと思わぬドツボにハマってしまうというケースがしばしば。平坦なコースでもラフで苦戦してしまうというケースはままあることでしょう。

こうした状況でのショットについて赤石さんに伺うと「ティアップして打つのをイメージしたらいいんですよ!」と意外な回答が。さて、その真意とは?

「ラフってボールが芝生で浮いている状態なんですよね。ただ単なるティアップと一緒と考えてしまうと、それも少し違うんです。ボールが芝生のある分、地面よりは浮いてはいるんだけど、表面よりは沈んでいる状態。だから、うまくいかないという方はついついボールを打ち込んでしまっているんですね。ボールの上部分を打つことを意識して、打ち込まないようにするために『ティアップした状態で打つイメージ』と表現してみました」

打ち込まないことを意識するだけでもラフ脱出はこんなにもスムーズに。芝をはらう様に打てばラフへの苦手意識が薄れるかも!?

赤石さん断言!「ロングアイアンは入れなくてもいい」!?

そして、中級者以上になってくるとついつい使いたくなるクラブが1~4番アイアンこと、ロングアイアン。

クラブヘッドが小さくてシャフトが長いため、インパクトするのがかなり難しいクラブですが、マスターすれば番手の流れを作りやすくなり、ボールの高さをコントロールできるという利点がありますし、なおかつこなれている感がでて上級者になった気分に浸れるため、できればマスターしたいという方もいると思いますが……そうした意見に赤石さんはズバリ「無理する必要ないですよ」とバッサリ。

「ロングアイアンのメリットとデメリットで考えたら、圧倒的にデメリットが多いクラブなんですよ。だって、ボールは上がりにくいし、飛ばないし、しかもミスヒットにも弱い……そんなクラブを無理して使う必要なんて全然ないです! 例えば7番アイアンでも5割くらいしかちゃんとボールが当たらないなら、4番アイアンなんて1割程度しかちゃんと当たらないですもん(笑)。ヘンな見栄とかで難しいクラブを入れておくより、ちゃんと自分が得意なクラブで勝負したほうが断然カッコイイですよ」

ムリしてロングアイアンを使わない代わりに赤石さんが推してくれたのはユーティリティ。実際にプロでもロングアイアンを入れる代わりにユーティリティを入れているケースは多く、ミスを減らしてボールを上げるのには最適。かくいう赤石さんも自身のクラブセッティングには入れているそうです。

原宿ゴルフアカデミーにある貸出用のクラブを拝見したところ、ロングアイアンは置いていない様子。それだけ打つことが少ないクラブのようです

ちなみに各メーカーが販売しているアイアンセットを見ると、5番以降からというケースが多く、4番よりも上の番手のアイアンは販売されていてもバラ売りされているというケースが目立ってきました。この現象を考えると、赤石さんのおっしゃっているように無理してマスターしなくてもいいことがわかります。

いかがでしたか?アイアンに苦手意識のあるゴルファーの方は今回の中級編と初級編などをよく読んでおさらいしておくとアイアンのスキルアップにつながりますよ!

■取材協力:
原宿ゴルフアカデミー

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