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ゴルフの幅を広げる“相棒”!?ウェッジ徹底ガイド

プロアマ問わずにゴルファーの中でトレンドとなっているのがウェッジ。もともとはアイアンセットの中の1本という位置づけでしたが、その使いやすさを武器に人気沸騰。最近では単品でウェッジを後から購入するという方も増えていることでしょう。1つのモデルの中にもロフト角などで種類が異なるため、どれを選べばいいか悩ましいクラブですが……ここではあなたにピッタリなウェッジを紹介します!

ウェッジってどんなクラブ?

ゴルフでショートゲームになった際、輝きを放つクラブと言えばウェッジ。グリーンを狙っていくショットはもちろん、バンカーにハマってしまった際の脱出を狙うなどその用途は万能で最近のゴルフではプロアマともに欠かせない1本と言えます。

そんなウェッジですが、もともとはアイアンセットの中に入っていた1本。そのため、ルール上ではアイアンとウェッジには明確な区分はありません。そのため、一昔前のアイアンセットと言えばピッチングウェッジのほかにアプローチウェッジ(AW)、ピッチングサンド(PS)、そしてサンドウェッジ(SW)といった合計4種類のウェッジが入っているというのがほとんどでした。

ところが、最近のアイアンは5番~PWまでの6本セットで販売し、さらに追加でウェッジを単品購入するというのが主流になってきました。

現在のウェッジブームの火付け役となったのが、タイガー・ウッズ。1997年のマスターズに出場した際、タイガーは従来のアイアンセットではなく、ウェッジを1本追加する形でクリーブランドの「TA588」を使用して見事に優勝を果たしました。

AUGUSTA, GEORGIA – APRIL 14: Tiger Woods of the United States celebrates with the Masters Trophy during the Green Jacket Ceremony after winning the Masters at Augusta National Golf Club on April 14, 2019 in Augusta, Georgia. (Photo by Andrew Redington/Getty Images)

その後、タイトリストの代名詞ともいうべきボーケイウェッジとともに数多くのメジャー大会を勝ち進んだことで、単品でウェッジを追加するのが世界中のゴルファーの間でブームとなり、今日に至ります。

ウェッジの種類は4種類!

今やゴルフには欠かせないウェッジですが、ひと口に「ウェッジ」と言っても次の4種類に大別されます。

ピッチングウェッジ(PW)
……ロフト角が48度以下のウェッジ。100ヤード前後しか飛ばないクラブで、細かく距離を調整するのにはピッタリ。

アプローチウェッジ(AW)
……現在のウェッジ人気の立役者ともいうべきウェッジがこれ。ロフト角は50~52度のものがほとんどで、グリーン周辺まで来たところで刻む際に適しています。

サンドウェッジ(SW)
……その名の通り、バンカーや深いラフなど打ちづらいところでボールを上げることが多いウェッジ。ロフト角としては54~58度前後のものが多く、短いアプローチの際にもボールにスピンを利かせられるのがウリです。

ロブウェッジ(RW)
……ロフト角が60度以上になるとロブウェッジと呼ばれるものに。角度がついている分、高い弾道が打ちやすいというのが最大の利点でボールをしっかりとあげたいときには重宝するでしょう。

大きくわけると4種類になるウェッジですが、アマチュアゴルファーの場合、ピッチングウェッジはアイアンセットに入っているモノをそのまま使い、単品で用意するのはアプローチウェッジとサンドウェッジのみ、ロブウェッジは必要があれば入れるという方がほとんどです。

というのもロブウェッジは日本の一般的なゴルフ場では使い方が難しい(用途があまりない)ため、プロでも海外ツアーを主戦場とするゴルファーが入れているケースがほとんど。そのため、あまり意識しないでOKと言えるでしょう。

ウェッジはどんなモデルを選ぶのがベター?

100ヤード以内のショットで距離を詰めたり、バンカーなどの窮地を脱出したりするために使うことが多いウェッジ。ここぞという場面で使用することが多いだけにどんなウェッジを選ぶかがカギになりますが、ウェッジを選ぶポイントはロフト角とシャフト重量、そしてソールの大きさです。

先述してきたロフト角を改めて説明すると、「シャフトが地面と垂直になった場合、ソール面と垂直にした際にできる角度」のこと。この角度が大きくなればボールは高く上がり、バックスピンの量も増えます。

ロフト角を知った上でチェックしたいのが現在使っているアイアンセットに入っているピッチングウェッジ。ロフト角の間隔はおおよそ4~6度の間にしておくと距離を打ち分けやすくなるため、ウェッジを選ぶ際の1つの指標となります。

例えば、ピッチングウェッジのロフト角が46度ならば、アプローチウェッジは6度差の52度、サンドウェッジは4度差の56度といった具合に。ざっくりとしたロフト角で言えばアプローチウェッジは52度、サンドウェッジは56度が基本なので、迷ったときはその角度を選ぶといいでしょう。

次にシャフトの重量ですが、ポイントになるのはアイアンのシャフト重量。自身がフルショットで打つことが多いのであれば、アイアンのシャフト重量と同じにすると打ちやすくなりますし、アプローチの安定感を求めて振り幅を小さくしたいのであれば、シャフト重量をやや重くするといいでしょう。

最後にソール部分。ビギナーにとっては最も重視するポイントですが、とにかくミスショットを減らしたいという優しさ重視であれば、ヘッドが大きいモデルを選ぶのがベター。中でもソールの形状が幅広になっているモノはダフリのミスをカバーしてくれる上、バンカーからもボールが出しやすくなります。

一方、ある程度腕に覚えのある方ならば、ソールが多面的に削られたものを使うのがオススメ。多面ソールは操作性に優れるので、球の高低やスピンの利き具合を打ち分けるのにも適しています。