
今季はアメリカツアーにも参戦。河本結のクラブセッティングをチェック!
女子ゴルフ黄金世代の有名選手のひとりである河本結。この世代では珍しく大学生として勉強しながらプロの世界に飛び込んだ「女子大生ゴルファー」として活躍しています。デビュー以来、着実に実力をつけ、さらなる飛躍を遂げている彼女を支えるクラブセッティングを調べてみました。
バラエティウケ抜群の黄金世代の“デーモン閣下”
現在の女子ゴルフ界で一、二を争うほどの明るいキャラクターと言えば河本結。バラエティ番組でも臆せずトークする様子やインタビューでも素直に悔しいと言えるなど、勝気な面も見え隠れする彼女。学業とゴルフを両立している女子大生ゴルファーとしての活躍が目立ちますが、それ以上に文武両道を目指す彼女のプレースタイルには尊敬のまなざしすら集めることもあります。
そして彼女のニックネームはなんとデーモン閣下。ツアー初優勝を飾ったアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIでのインタビューの際、普段以上に気合を込めたメイクをしたところ、普段以上の厚塗りに。その様子がデーモン閣下にソックリと話題になりました。しかし、このちょっと恥ずかしいエピソードですらバラエティ番組で堂々と語るなど、強いメンタルも彼女の魅力となっています。
今回はそんな彼女の今季国内初戦となったアースモンダミンカップのクラブセッティングを見てみましょう。
抜け感・振り抜きを意識した感性重視なクラブセッティング
河本結の契約クラブはキャロウェイ。アメリカに本社があるメーカーですが、日本人の体格に合わせて設計されたモデルが多いことから日本での人気も高く、また手ごろな価格で手に入るため、ビギナー向けという評判もあります。
○ドライバー
マーベリック マックス ドライバープロトタイプ(9度)
キャロウェイのマーベリックと言えば「どこで打っても飛ぶ」のキャッチフレーズでおなじみ。ミスヒットに強いことでも知られ、大幅に打感が向上したため、高い人気を誇ります。なかでも注目したいのはフェース。AIによる解析であらゆるレベルのゴルファーがもっと安定した高いボールスピードを生み出しやすいようにと改良されています。
ちなみにこれらのAI解析により先代モデルのエピックフラッシュの弱点をすべて解消したことでも知られ、かなり使いやすくなったクラブと言えるでしょう。
○FW&UT
ローグ スター フェアウェイウッド(3番15度)
XR OS ユーティリティ(19度、22度)
コンパクトな洋ナシ型になっているフェアウェイウッドのローグ スター。フェースがしゃろーになっているのでボールが広いやすく、さらに重心が浅くて低いため低スピンのかかった強い弾道の打球を放つことができます。これによりだいぶ飛距離を稼げるという効果も大きいようです。
○アイアン
マックダディ フォージド ウェッジ(ミルキークロムメッキ仕上げ)(48度、52度)
ジョーズ ウェッジ(58度)
アメリカツアー時もこのアイアンを使用することがほとんどだった河本結。このアイアンは名匠とされるロジャー・クリーブランドが監修し、適合ルール内で最大限にエッジを利かせるためにスコアラインの溝とフェース側に施されたミル度加工の凹凸が特徴。これにより高いスピン性能を生み出しています。
特別に癖が強いわけでもなく、打感がいいのでよく振れると評判で、グリーン周りのアプローチでも重宝したい1本と評判です。
○ウェッジ
RTX-3 ウェッジ (ブレードタイプ)(50度、58度)
ここまでのクラブセッティングを見ると、振り抜いた際の爽快さやキレのいいショットを打つことを目指している印象の河本結。その傾向はウェッジでも如実に表れています。
RTX-3専用となるV字型のソールが特徴で、これが入ることによって抜けが良く切れのいいショットが簡単に打てるように。さらに重心の位置をフェースセンターにしていることでフェース全体の性能が均一化。これにより飛距離やスピン量、打感性能が大幅に向上しています。
○パター
トゥーロン パター アトランタ

パター特有の「コンっ」という打球音が心地いいと評判のトゥーロン。ヘッドは303ステンレススチールの削り出しで、表面はチャコールパールPVD仕上げを施されていてハイエンドモデルにふさわしい雰囲気に。あの打球音と打感の源になっているディープ・ダイヤモンドミル・フェースはこのモデルから全面採用されたことでより使いやすくなりました。
ちなみにこのモデル、河本結と同じくキャロウェイと契約している上田桃子も「顔がタイプ」ということでお気に入りのパターだそうです。
河本結のセッティングをそのまま真似るのは難しい!?
いかがでしたか? プロ仕様のモデルを使っているものがほとんどでしかも、シャフトのチューニングもやや感性重視ということで河本結のクラブセッティングをそのまま真似するのは難しいかもしれませんが…見方を変えると、普段使っているクラブもチューニング一つで使いやすくなる可能性を秘めているということでもあります。
このクラブ、合わなかったかも…と手放す前にいろいろ手を尽くしてみるのもアリかもしれませんよ!