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スコアアップにつながる!? 7’GOLF的ワンポイント講座~Vol.6スイング編~

ゴルフのスキルアップに欠かせないのはやっぱりトレーニング。せっかくゴルフをするのであればうまくなりたいという方も多いことでしょう。でも、具体的にどんなトレーニングをしたらいいのかさっぱり……そんな方に向けて、上達へのワンポイントヒントをお送りします!

基本中の基本を固めて、スタートダッシュを楽しむ

ゴルフにおいて切っても切り離せないのがスイング。アタリマエな話ですが、ゴルフはボールを打って遠くに飛ばすスポーツ。それだけにしっかりとしたフォームを身に着けることで美しいスイングを生み、ボールを飛ばしていく……この一連の動作がとても大切になります。

しかし、ゴルフのスイングをひとくちで言ってもテイクバック、バックスイング、ダウンスイング、フォロースルーという具合に構成する形が複数ある上、前回紹介したグリップやスタンスを合わせて成り立つという複雑さ。それゆえにただ振ればいいと思い込んでついつい我流でのスイングを見に付けてしまったり、練習場でアマチュアゴルファーから中途半端に聞きかじった知識でスイングをしてしまっていたという方も少なくないでしょう。

そうしたスイングに警報を鳴らすのが原宿ゴルフアカデミーでレッスンをしているティーチングプロの赤石隆さん。「クラブを買うよりも先に、正しいスイングを身に付けることが巧くなるのには先決!」とおっしゃるように今回は基本中の基本であるスイングをレクチャーしていきます!

今回も教えてくれるのは原宿ゴルフアカデミーの赤石さん。「ゴルフは生涯スポーツなので一度しっかりとしたのを覚えた方がその後の楽しみ方が全然違う」ということでした

ルーティーンを覚えれば、イージーミスは激減!

まずはゴルフスイングの基本となるスタンスとグリップについて。グリップに関しては前回の記事で紹介させていただいたので割愛しますが、スタンスについて赤石さんに伺うと「基本的には肩幅くらいのスタンスで問題ない」とのことでした。

肩幅以上に開く(左側)とスイングがしづらくなるというデメリットが

しかし、気を付けたいのがその幅。一般的にあまり上手でないゴルファーになればなるほどスタンスを広く取ろうとするものと言われていますが、赤石さんの見解によるとむしろ逆。「むしろ状態を安定させたい方の場合はちょっと広めのスタンスにしたほうがいいくらい」ということでした。

この状態から背筋を伸ばし、肩、腰、膝の角度を一定にしつつ前傾姿勢を取りますが、この時の角度は足を広げた際、足の付け根から背中が少し張るかな?くらいの角度がベター。これに膝を曲げてバランスを取り重心は土踏まずのところにして調整していきます。

これがいわゆるスイングの基本形なのですが、この構えを作る際、構えた時に右の肩(右利きの場合)が出てしまうというケースで悩んでいるという方も少なくありません。この初心者特有のミスに対して赤石さんは「ラインを一定に保つためにはスイング前のルーティーンを順番立てて行うこと」が肝心と言います。

赤石さん流のルーティーンは以下のものです。
1・肩幅に足を開く
2・肩、腰、膝の角度を一定に保つよう前傾姿勢を取る
3・膝でバランスを取る
4・手をダランとさせる
5・グリップを握る
6・スイングに入る

背筋やひざなどの角度はだいたいこれくらい。膝は最初から角度を固定するのではなく、各部の角度を合わせるということをイメージして行うと○

赤石さん断言「ヘッドアップは迷信だ!」

フォームが固まったら、いよいよスイングに入ります。最初はバックスイングに入っていき、テイクバックへ進みますが……ビギナーだとやりがちなのがクラブのフェース面が開いてしまうこと。その原因として赤石さんは「手を無駄に使ってしまっていることですね」とバッサリ。

「構えがちゃんとできてスイングに入る際、回転するところは手をヘンに動かさないで回転させるように打つのが大切なんですが、初心者の方はついつい手や手首を使ってしまう。それでフェースが開いてしまうんですよ」

スイングに入ったところをチェック。確かに手は余分に動かず流れに任せてスイングに入っているのがわかります

この時のフェースの角度はズバリ、前傾姿勢になった時の角度と同じくらいにするのが目安と言えます。

テイクバックからダウンスイングに入る際、どうしても意識してしまうのが体重移動。重心が変わるとついつい意識してしまいますが、ビギナーであれば「体重移動は敢えて意識しないのもひとつの手」というのが赤石さん流の見解でした。

「例えばですけど、野球のボールって投げる直前まで全力で握るということはないですよね? あれと同じでどちらかというと引っ掛かる感じ、脱力して自然に任せるイメージでスイングに入るのが大切なんです」

とはいえ、力を抜くというのは実は結構至難の業。意識していないのに力を抜くのは難しいものですが、そういう時は連続で素振りするのがオススメ。肩に入った余分な力が抜け、気楽にスイングできるようになります。

そしていよいよ終盤のフォロースルー。ここでビギナーはついつい「ヘッドアップしないように……」という意識を強めてしまう場面ですが、赤石さんによると「そんなこと気にしないでいいんです!」というまさかの答えが。

「そもそも身体が回転する以上、アタマが上がってしまうのは仕方がないことなんですよ。当たらないとヘッドアップが原因みたいなことを言われていますが、当たらない原因はいろいろな要因からくるものですからね。スイングさえ、正しく理解すればヘッドアップなんて意識しなくていいんです。『ヘッドアップなんか迷信だ!』って言いきってもいいくらいです(笑)」

ヘッドアップをしないことを意識しすぎるとこんなフォームに。これでは本来のスイングによる効果はほぼ見込めません

いかがでしたか? ゴルフの基本中の基本であるスイングの構造をマスターした上で既存の記事を読むとより技術の上達が進むことでしょう。気になる方は過去の記事もチェックしてみてくださいね!

■取材協力:
原宿ゴルフアカデミー

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