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プロキャディが教えるスコアアップの意外なポイントとは?

ゴルファーたちの活躍を縁の下から支えているのがプロキャディ。クラブ選択はもちろん、グリーン上でのアドバイスなど、テクニックやメンタル面でゴルファーをサポートしていますが…そんなプロキャディの中でもトップクラスの4名が集結し、研修会を行うというベントが開催。その中でもスコアアップに直結するポイントをあれこれ聞いちゃいました!

4人のプロキャディのトークで開場は大盛り上がり!

7月1日にカーセブン主催で行われたイベント、プロキャディ研修会。清水重憲氏、串田雅実氏、伊能恵子氏、そして佐藤亜衣里氏と日本のゴルフ界を牽引するプロキャディ4名と一緒にラウンドしながらアドバイスを受けられるというプロキャディが主役となる日本初のイベントは大盛況のまま終了しました。

中でも盛り上がったのがラウンド終了後に行われたミーティング。ここではプロキャディならではのエピソードトークが参加者の興味を引きましたが、それと同時にこの日のイベント参加者からの質問コーナーも同時に行われました。そこでプロゴルファーの練習の様子や普段のスコアアップのヒントにつながる“アドバイス”が多数飛び出したので、今回はその一部を紹介します!

イ・ボミの2年連続賞金女王をサポートしたのをはじめ、“優勝請負人”とも称されるプロキャディの清水重憲氏。数々のプロゴルファーを優勝に導いた清水氏の中でも特に印象深いかったのが2017年に堀川未来夢プロと初めてタッグを組んだときのこと。

堀川プロと反省会を清水氏でしたが、この時に堀川プロに送った3つのポイントが彼を変えたとしてゴルフファンの間では語り草となっています。そのポイントとはズバリ「普通のことを普通にしてほしい」という、あまりにシンプルなこと。そして3つのポイントとして挙げたのは以下のものでした。

「ティーショットは絶対にフェアウェイでなくてもいいので、OBや1ペナにはならないように打ってほしい」

「ピッチショットでピンを狙う時は半径5mを狙うように打ってみて欲しい」

「グリーンでは5m以内のパットを外しても、タッチを合わせて欲しい」

どれもプロゴルファーからしたら基礎中の基礎とも言うべきレベルのアドバイス。堀川プロも当初は「それくらいはできますよ!」と語っていたそうですが、反省会で振り返るとOBや1ペナが意外と多く、5mを狙って打つのも難儀するほどだったそうです。そこから地道な練習を重ねた結果、2019年の日本ツアー選手権優勝へとつながりました。 もちろん、アマチュアゴルファーがプロと同じようにプレーするのは難しいのは当然のこと。ですが、自分ができていると思っていることを振り返るというのもゴルフのスコアアップには大切な要素と言えるでしょう。

ゴルフはミスが起きちゃうスポーツ
by串田雅実氏

ハン・ジュンゴンプロの専属キャディをはじめ、選手を元気づけるスタイルで知られる串田雅実氏。明るいキャラクターでミーティングの際も2019年の日本プロゴルフ選手権大会で惜しくも石川遼プロに敗れた際のエピソードを語り開場を大いに沸かせていましたが、「ラウンドの際に意識することは?」という質問に対しては「気にしすぎないこと」という少々予想外な答えが。その真意を串田氏はこう語ってくれました。

「ゴルフってミスが起きちゃうスポーツなんですよ。例えばツアー初日、3連続でボギーを叩いて最悪のスタートを切ったプロもいるけど、切り替えて優勝したというケースはいくらでもある。ちょっとしたミスなんて気にしないで、『やっちゃったよ~!』くらいの気持ちで受けるようにしたいですね」 日々頑張って練習に打ち込んでいたり、クラブを新調したりした後はついついスコアにこだわりたくなってしまいますが、プロでも気にしないように気持ちを切り替えているのであれば主にレジャーとしてゴルフを楽しむアマチュアゴルファーならなおのこと。例えミスショットしても「次行こう!次!!」くらいの気持ちで打った方が案外いいスコアを残せるケースが多いそうです。

串田氏のこのトークに同意されていたのが、伊能恵子氏。片岡大育プロや古閑美保プロとのタッグで知られていますが、彼女も「(ミスショットしても)下向いて歩いちゃダメ!」と気持ちの切り替えについてこう語っていました。

「ゴルフって18ホール回りますが、ボールを打つのって全体の中ではほんの一瞬のことで、後の時間は歩いて移動したり、その間に考えごとをしたりするのがほとんどですよね? だからダメだったときはついネガティブになっちゃうと思うんですが、そういう時はいっそゴルフ以外のことで会話しちゃうくらいのノリでいいと思うんです。集中するときとそうでないとき、オンオフの切り替えが大事ですからね」

串田氏、伊能氏はともに選手を元気づけるスタイルのプロキャディですが、佐藤亜衣里氏は選手との距離を保ちつつ、時にクールダウンさせるのが信条。選手がイマイチ乗り気でないときはゴルフバッグに常備しているという選手お気に入りのお菓子類(ナッツ、おせんべいなど)を差し出すのだとか。気持ちの切り替えが難しいときは一旦、リラックスタイムを取るのもひとつの手かもしれません。

メンタルを強くする超スパルタ練習とは!?

いかがでしたか? プロキャディ4名のお話を伺うと、改めてゴルフがメンタルスポーツであることがよくわかると思います。日々の練習に打ち込むのはもちろんですが、気持ちの切り替え、オンオフのスイッチをしっかりと持つことが大切なことがよくわかります。

ちなみに自らにプレッシャーを与え、メンタルを鍛える練習として清水氏が提唱していたのが「100球パターチャレンジ」。その名の通り、パターを100球連続で決めるまで練習を終わらせないという超スパルタもの。パター練習マットなどの練習器具がある方は試してみるといいかもしれませんよ!?