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スコアアップにつながる!? 7’GOLF的ワンポイント講座~Vol.3アイアン初級編~

ゴルフのスキルアップに欠かせないのはやっぱりトレーニング。せっかくゴルフをするのであればうまくなりたいという方も多いことでしょう。でも、具体的にどんなトレーニングをしたらいいのかさっぱり……そんな方に向けて、上達へのワンポイントヒントをお送りします!

スコアアップへダイレクトに繫がるアイアンをマスターしよう!

ゴルフのスコアアップに最も直結するのがアイアン。思えばティアップされた1打目を打つドライバー、勝負を決めるパターの間を打つことになるアイアンは使用頻度が最も多いクラブ。それだけにしっかりとその打ち方をマスターしておきたいところですが……初心者がやりがちな5大ミスなどでもわかるように苦手で飛ばないと悩むアマチュアゴルファーが多いクラブでもあります。

お話を伺ったのはもちろん、原宿ゴルフアカデミーの赤石隆さん。2種類のアイアンを持って登場です!

そこで今回のテーマはズバリ「アイアン」。覚えるとスコアアップにダイレクトにつながる重要なクラブと言えるだけに、ここでしっかりとマスターしましょう!

ビギナー向けのアイアンはどっち……!?

まずはアイアンの形状から。アイアンは大きく分けるとヘッドの形でマッスルバックとキャビティバックという2つの種類に分類されます。

こちらがマッスルバック(左)とキャビティバック(右)の違い。確かにフェース面積に大きく差があります
立ててみると、フェースの肉厚さに違いが。マッスルバック(左)の方が小ぶりではありますが、肉厚な印象です

写真で見るとその違いは明らかですが、ビギナーが使うことを考えると赤石さんのおすすめはキャビティバック。ただし赤石さん曰く「中級者以上の方でも、キャビティバックを使う人がほとんど」だそうです。

「マッスルバックのメリットとしては打感がいいというのはあるけれど、フェース面が狭いのでミスショットに弱いし、メリットは打感くらいしかないです。一方でキャビティバックはフェース面が広くてミスショットのカバーもできる。女子プロゴルファーの大半はキャビティバックと言われていたけど、最近は男子プロでもキャビティバックを使う選手が増えてきたし、無理に難しい方を選ぶことはないかなって思います」

この2つの違いは赤石さんによるとクルマにおけるオートマチック車(キャビティバック)マニュアル車(マッスルバック)ほどの違いがあるのだとか。そう考えれば、確かに操作しやすいキャビティバックを選択したほうが上達に近づきそうです。

ちなみに初心者はコースに出た際、2打目にはどのアイアンを?と迷ってしまうこともしばしばありますが、赤石さんにお話を伺うと「ケースバイケースではありますが、残っているヤードによって使うアイアンが決まっているので、迷う必要はないです。例えばグリーンだって直径にすると30ヤードはあるのでロングホールで2オンを狙うのか、ショートホールでパーを狙うのかとかでも変わってきます」

あくまで自然に打つことがダウンブロー習得への近道に

アイアンの使いどころというと当然ドライバーショットが終わった2打目以降。一般的に「ドライバーは飛ばすためのクラブ、アイアンはヤードを刻むためのクラブ」と言われていますが、ドライバーとアイアンでスイングそのものが変わるということはあるのでしょうか?

「スイングの根本は変わらないです。ただ、ドライバーはティアップした状態で打ちますよね? なので、アドレスは当然アイアンとは変わってきます。そして、ドライバーとアイアンとではシャフトの長さも全然違うので、構えた時の角度も変わると考えてください」

わかりやすくドライバーとアイアンを持っての比較。確かにこれだけシャフトの長さが違えば、アドレスが変わるのは当然ですね

「ドライバーの方が軌道は水平に近く、アイアンの方は角度がありますよね?なので、アイアンを打つときの構えはドライバーよりもスタンスを狭くして、背骨を軸にして、ドライバーが12度くらい傾くとしたら、アイアンは6度、時計の針で言えば大体1時間分くらいの違いですが、それを意識してみてください」

ドライバー(左)とアイアン(右)の構え方を比較。確かにアドレスの位置、足の開き具合、そして上半身の傾き……それらが微妙に異なります

そしてアイアンの打ち方でマスターしたいのが「ダウンブロー」と呼ばれるスイング。スイングの最下点の手前でボールがヘッドに当たり、ボールを捕らえるスイング。この状態でボールにヘッドが当たればボールが上がり飛んでいくので、スコアアップには必要不可欠です。

それだけに難しいレッスンになるかと身構えていましたが、赤石さんによるとポイントは「正しい知識を持つこと」。今回ならば「常に手が身体の正面にあるようにする」……ひいては手首は無理に使わないのが肝心ということです。

「『ボールを上げたい』という意識が出てしまうかもしれませんが、無理に上げることはなく、クラブを正しく使う意識がダウンブローのスイングをする上では最も大切です。というのもクラブの先は重くなっているので、スイングすると必ず遅れてやってきます。なので無理に手首をひねるのではなく、クラブを自然に落とすイメージで打てば、自然とダウンブローになるので苦手意識はなくなると思います」

手首をひねらず、最初の角度のままスーッと落としてきた状態でのスイング。ダウンブローで打てているため、ボールはキレイに飛んでいきます
こちらが悪い例。飛ばしたいという思いが強すぎたのかヘッドが体の前に。これではボールは思ったように飛びません

ちなみにアイアンで起こるミスショットとして知られるダフリやトップも正しいフォームで振れていないことが大きな原因に。その詳細はこちらに掲載されているのでおさらいしておくとアイアンのスキルアップにつながります!

■取材協力:
原宿ゴルフアカデミー

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