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黄金世代の隠れた実力派・新垣比菜のクラブセッティングをチェック!

女子ゴルフ界で注目を集めるのが黄金世代の選手たち。渋野日向子が弱冠20歳で全英女子オープンを制したことで一気に話題となりましたが、実はこの世代で最初に脚光を浴びたのは新垣比菜。アマチュア時代からタイトルをほしいままにしてきた彼女のクラブセッティングをチェックしてみましょう。

ホントはもっと注目されるべき!?な逸材・新垣比菜とは?

女子ゴルフの黄金世代と言うと、弱冠20歳で全英女子オープンを制した渋野日向子が牽引役というイメージがありますが、実は全英女子オープンを制するまで、渋野日向子は期待の若手ゴルファーの1人という立ち位置で、決して世代を牽引する存在というわけではありませんでした。

この世代でプロ入り当時、最も注目されていたのが新垣比菜。この世代の女子ゴルファーが憧れた存在として必ず名前が挙がる宮里藍と同じく沖縄県出身で、小学校卒業間近には史上最年少でダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントに出場するほど、早くから大器の片鱗を見せていました。この大会では中学2年生から高校3年生までの5年間でベストアマチュアを獲得するなど、プロも注目するほどの実力でした。

鳴り物入りで2018年にデビューすると、4月に開催されたサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで初日から首位に立つと、そのまま逃げ切る形でいきなり優勝。この年からシード入りを果たしました。

第二の宮里藍と称されることも増えてきた新垣比菜ですが、果たして彼女のプレーを支えるクラブはどんなものでしょうか?

メリハリの付いたセッティングが自在性のあるプレースタイルの源に

世代のトップをひた走ってきた新垣比菜。彼女のプレースタイルを支えているのがそのクラブセッティング。激戦を制してプロ初優勝を飾った2018年のサイバーエージェントレディスのクラブセッティングを見てみましょう。

○ドライバー

ゼクシオ テン ドライバー(8.5度)

ディアマナ X(硬さS長さ45.5インチ)

新垣比菜と言えば、アマチュア時代からゼクシオを愛用していることでもおなじみ。どんな時でもドライバーが安定しているのが彼女のプレーの強みでもありますが、その源となっているのがこのゼクシオテン。打点のバラつきの原因となる身体のブレに着目して、独自のシャフト構造や合成設計によってスイングを安定させることに成功。そしてヘッドの重量配分を見直したことでスイートエリアが広がるなど、かなり使いやすい1本になりました。

そしてシャフトにはディアマナXの硬さSを使用。ロフトが少なくても打ち出し角を自分で作れるようになっているので、安定した弾道のショットが可能になります。

○FW&UT

ゼクシオ テン フェアウェイウッド(3番15度、5番18度)

ゼクシオ テン ハイブリッド(4番20度)

フェアウェイウッド、ユーティリティはドライバーと同様にゼクシオン テンを使用。もともと打感の良さ、球の芯をしっかりととらえることを求めたモデルで、クラウン部の薄肉軽量化を図ったことで低重心化して、重量の配置が最適な位置に。これにより、高打ち出しが可能になり、使いやすさが向上しました。

そしてユーティリティのゼクシオ テンハイブリッドはユーティリティの割には飛距離も出てボールが上がるため、このツアー中も距離のあるシチュエーションでのセカンドショットでも重宝するシーンが目立ちました。アイアン感覚でライを選ばずに狙い打ちできるのが嬉しいポイントですね。

○アイアン

ゼクシオ フォージド アイアン(5番~P)

新垣比菜はアイアンもゼクシオをチョイス。ここまで紹介したクラブはいずれも確実性を求めつつ、飛距離が飛ぶものが中心でしたが、ゼクシオ フォージドと言えば柔らかい打感がウリ。バウンス角を小さくしたことでヘッドの抜け感もアップしたことで振り抜きやすいという利点もあります。

さらに新垣比菜はシャフトにカーボンではなく、スチールを選択したのが特徴的。スピン量をコントロールしたことで、球が上がりすぎないようにという工夫が見られます。

○ウェッジ

クリーブランド RTX-3 ウェッジ (キャビティタイプ)(48度、52度、56度)

ウェッジも柔らかい打感を求めて、クリーブランドのRTX-3を選択。弾道の高低が操りやすく、ショートアプローチでのスピンの効き具合も抜群。あらゆるアプローチが可能になることで彼女の多彩なプレースタイルの源となっていると言えるでしょう。

○パター

オデッセイ オー・ワークス パター Vライン ファング CH

このツアーで優勝を決めた最終ホールのパターは「思ったほどの緊張もなかった」と語った新垣比菜。そうした気持ちの余裕を生んだのがこのオデッセイ オー・ワークス。スクエアにセットしやすい上、ヘッドがオートマティックに動いてくれるマレットタイプを選択したことで安定したストロークを生み出しました。

ちなみにこのパターで新垣比菜が意識していたというのが脇の締め方。日によって感覚が異なるため、練習時から入念に脇を意識したパッティング練習をしたことがこの日の優勝につながったと言えるでしょう。

コスパ抜群ですぐに真似できちゃう!?

いかがでしたか? 自身の長所を伸ばし、苦手なところをうまく補うようなメリハリの付いたセッティングが印象的でしたね。ちなみに新垣比菜がこの時選んだクラブはいずれもデビューから数年たったものが多いため、新品はもちろん、中古クラブも多く出回っています。そのため、お手頃価格で揃えることができます。気になる方はぜひともチェックしてみてください!