日本にゆかりのある金メダリスト・ザンダー・シャウフェレのクラブセッティングをチェック!
大盛り上がりの中で閉幕した東京オリンピック。108年ぶりに競技が行われたことでも話題になったゴルフでは松山英樹が4位タイに食い込むなど大健闘を見せましたが、その中で優勝を飾ったのがアメリカのザンダー・シャウフェレ。終始テンポよくプレーしていた彼のクラブセッティングはどんなものだったのでしょうか?
あと一歩届かなかった“未完の大器”が東京で花開く!
開会前のゴタゴタや諸問題などさることながら、開催されると連日盛り上がった東京オリンピック。中でもゴルフは108年ぶりに開催されたということで話題になり、男子では日本からも松山英樹と星野陸也が参戦し、松山がメダルまであと一歩という4位タイに入るなどの活躍を収めました。
そんな男子ゴルフで金メダルを獲得したのがアメリカのザンダー・シャウフェレ。メジャー4大大会のうち、PGA世界選手権以外はすべて3位以内に入った経験があるという実力者ですが、あと一歩及ばないという惜敗キャラとしてのプレースタイルでもおなじみ。また、祖父母が都内在住ということで子供のころからよく遊びに来ていたなど、シャウフェレにとってゆかりの地である日本で見事に大輪の花を咲かせました。
そんな親日家でもあるシャウフェレはどんなクラブを使って、栄冠を手にしたのか……早速チェックしてみましょう。
※松山英樹のクラブセッティングはこちらをチェック!
最新クラブを取り入れつつも、パターには強いこだわりが
○ドライバー
キャロウェイEPIC SPEEDトリプルダイヤモンド(9度)
TourAD BB7カスタムブラック(硬さX、長さ45.5インチ)
ザンダー・シャウフェレの契約メーカーはキャロウェイ。その中でもドライバーはプロ支給品のドライバーで日本では貴重なモデルとしても知られるEPIC SPEEDトリプルダイヤモンドを使用しています。
人気の高い洋ナシ型のヘッド形状もさることながら、プロ仕様となるこのドライバーの最大の特徴はソールのスクリューウェイト。通常版では後方に1つだけしかウェイトは付いていませんが、このモデルは前方と後方の2か所に付けられています。またヘッドはボールの捕まりを押さえた一方で、スピン量はやや多めになるように設計されているため、ボールをコントロールしやすいという利点もあります。
このドライバーにシャフトは長らく愛用しているTourAD BBの特注カスタム品であるブラックを組み合わせ。45.5インチとされていますが、実際は先端を1インチカットして使われています。
○FW&UT
キャロウェイ EPIC SPEED(3番15度)
キャロウェイ MAVRIK SUBZERO(7番20度)
FWもドライバー同様にプロ仕様のEPIC SPEEDを使用。こちらは通常版とは異なり、ソールのスクリューウェイトは前後2つに搭載。それぞれの重さは14gと2gとなっているので前後を入れ替えてバランスを調整して、好みの弾道が打てるように変えることもできます。形状も通常版とは大きく異なるので購入する際は十分注意してください。
またUTには7番ウッドを使用。以前までとは異なり、キャロウェイ MAVRIKのSUBZEROをチョイスしました。低スピンながら叩いてしっかりと飛ばせるため、契約プロたちの間でも「名器」と評判の高いモデルとなっています。
○アイアン
キャロウェイ APEX TCB(4番~PW)
ここまでのシャウフェレのセッティングを見ていると、契約プロに人気の高いクラブを中心にそろえるというややオーソドックスなセッティング。アイアンも例外ではなく、契約プロから最近、特に人気が高いというAPEX TCBをメインにして組んでいるようです。
PGAツアーに参戦する男子プロの場合はマッスルバックを愛用するケースがままありますが、シャウフェレは今回の東京オリンピックに合わせたのか、比較的ボールが上がりやすいキャビティバックのこのアイアンをチョイス。プロ仕様とはいえやさしいアイアンとして評判で、最近になって日本でも販売され始めましたが、その金額は20万円オーバーとかなり高額。それだけに購入時にはじっくりと健闘したほうがよさそうです。
○ウェッジ
キャロウェイJaws MD5(52度)
タイトリスト ボーケイSM6、SM8(56度、60度)
ウェッジはシャウフェレにしては珍しく、キャロウェイとタイトリストのモデルを組み合わせて使用しています。まず52度のキャロウェイJaws MD5はフェース上の溝のエッジを鋭くした「37Vグルーブ」がボールをしっかりと捕まえてしっかりとしたスピンを生み出します。公式HPで「ガブリ」と表現されるようにその捕まり方は他のウェッジとは一味違うものと言えるでしょう。
そして56度、60度で加えているタイトリスト ボーケイはPGAツアープロからはもはや定番のクラブ。バンスを大きく削り取っているため、ゴルファーのテクニックが存分に生かせる1本になっています。
○パター
オデッセイ オーワークス#7 CH Red
最後のパターはもはやシャウフェレの代名詞とも言えるオデッセイ オーワークス#7 CH Red。現在は販売されていないものの、ボールの転がりを安定させるマイクロヒンジ・インサートと独特のヘッド形状が根強い人気で今も多くのプロゴルファーに支持されています。
クラブを新調するならマネしてみてもいいかも!?
いかがでしたか? ゴルフ倶楽部の中でも高額なことで知られるキャロウェイのクラブがほとんどで、中にはアイアンのように20万越えするものもあるなど、なかなか趣味でゴルフを楽しむアマチュアゴルファーにはマネしづらいところがありますが、クラブを新調するのであれば、ちょっと試してみるという手も。
最近はゴルフショップでも試打できるところがほとんどですので「シャウフェレのドライバー試してみたい!」と、金メダリストのドライバーを体験してみるのもありかもしれませんよ!!