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キャディは見ていた!? ゴルフ場で“デキるゴルファー”のお作法とは?

「紳士のスポーツ」といわれるゴルフ。それだけに数多くのルールやマナーやありますが、中には勘違いからか間違って覚えてしまったというケースも。せっかくキメてプレーしていても“ダサい”と思われたらすべてが台無しになってしまいますよね。そこで現役キャディのお2人にゴルフ場で“デキるゴルファー”になれるお作法について聞いてきました!

キャディあるある「3ホール目から性格が出てくる!?」

今回お話を伺ったのは、カーセブンが契約しているプロキャディの小岸秀行さんと佐藤あいりさん。数多くのプロ選手とコンビを組んできたお2人にだからこそ、ゴルフ場でのマナーやアマチュアゴルファーの所作にはとっても敏感。それだけに「その振る舞い、スマートじゃないなぁ」とこっそり思うこともあるのだとか。

そんなお2人にゴルフ場で感じるデキるゴルファーとダメダメなゴルファーの振る舞いについて伺ってみると、佐藤さんは最初に「プレー中にイライラしだすゴルファーの方はちょっと残念に思いますね」と語ってくれました。

「一般のゴルファーの方たちにとってのゴルフって、レジャーですよね? みんなで楽しめばいいのに1人だけスコアがイマイチだったり、思うように打てなかったりしてイライラしだす方がたまにいるんですが、それは残念に感じます。せっかくゴルフ場まで来ているんだから楽しまないと損ですよね」

ちなみに佐藤さん曰く、3ホール目から各ゴルファーの性格が見えてくるというのがキャディあるあるなんだとか。あくまでレジャーとして楽しむことがデキるゴルファーの第一歩と言えるでしょう。

ピッチマークを直せるゴルファーには惚れてまう!?

「ピッチマークを直さないで、そのままプレーしちゃうのはオシャレじゃないかなって僕は思いますね。芝生なのですぐ補修しないといけないのですが…芝生が傷むのはもちろん、見た目的にも美しくない。僕なんかは自分がプレーしている時は気になるので率先して直しちゃいますね。だからキャディとして一緒に回っている際にピッチマークを直している方がいたらそれだけで『惚れてまうやろー!』ってなっちゃいますね(笑)」

プロのゴルファーでも試合中に熱心に直すというピッチマークですが、意外と知られていないのが直し方。小岸さんによると、下からボコっと掘るだけではなく周りから埋めるようにするのがコツ。ある程度補修が済んだら最後にパターでトントンと叩けばOKです。

ちょっとした余裕がデキるゴルファーへの近道

小岸さん、佐藤さんにお話を伺うとほんの少しの意識で変えられる些細なことばかり。「ほんの少しの余裕でプレーが大きく変わりますよ」と、数々のツアーに参戦してきた小岸さんはこんな経験談を話してくれました。

「マナーの話で思い出したのが、2011年のアジアパシフィックパナソニックオープン。この時僕はプロアマの試合でもキャディをしていたのですが、その時に一緒に回ったある企業の社長さんはとても紳士な方で、その振る舞いは抜群でした。先ほど話したピッチマークは他人の分まですべて直していましたし、穏やかにプレーをされる方で一緒に回っているゴルファーはもちろん、キャディの僕も気持ちよく回ることができました。あれがまさに“デキるゴルファー”だと思います」

「それわかります!」と小岸さんに同意した佐藤さんですが、彼女の体験談として「一緒に回った方にお礼を言われたときはこの仕事をしていてよかった」と振り返りました。

「キャディの仕事って、自分の存在意義を考えることが多いのですが、そうした時に『キャディさんのおかげでいいショットが打てたよ。ありがとう!』という感じで言われると嬉しくなりますよね」

サポートに回ることが多いキャディに対して敬意を払うこと、自分たちのプレーばかりに集中せずに余裕を持ってプレーすることがデキるゴルファーへの近道となりそうです。次回のプレー時にちょっと意識してみてはいかがでしょうか?