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プロキャディは見た! プロキャディのマル秘エピソード特集

ゴルファーたちの活躍を縁の下から支えているのがプロキャディ。クラブ選択はもちろん、グリーン上でのアドバイスなど、テクニックやメンタル面でゴルファーをサポートしていますが…そんなプロキャディの中でもトップクラスの4名が集結し、研修会を行うというベントが開催。そのミーティングで飛び出したマル秘トークを紹介します!

現役屈指のプロキャディ4名が知られざるプロキャディの世界をぶっちゃける!?

7月1日にカーセブン主催で行われたイベント、プロキャディ研修会。清水重憲氏、串田雅実氏、伊能恵子氏、そして佐藤亜衣里氏と日本のゴルフ界を牽引するプロキャディ4名と一緒にラウンドしながらアドバイスを受けられるというプロキャディが主役となる日本初のイベントは大盛況のまま終了しました。

中でも盛り上がったのがラウンド終了後に行われたミーティング。ここではプロキャディならではのエピソードトークが参加者の興味を引きましたが、それと同時にこの日のイベント参加者からの質問コーナーも同時に行われました。そこではあまり知られていないプロキャディとしての仕事内容や、ツアー中のマル秘エピソードなどが赤裸々に語られていました。そこで今回はその時の内容を一部紹介します!

男子ゴルファーと女子ゴルファーの違いとは?

ゴルフツアー観戦時、男子ツアーと女子ツアーとで見るポイントが変わると言われています。男性のアマチュアゴルファーの場合、女子ツアーの方が飛距離等も近いため参考になると言われていますが、プロキャディの目線から見て、男子と女子の違いはという質問が出た際、かつて谷口徹と上田桃子をそれぞれ賞金王、賞金女王へと導いた清水重憲氏は「読みは男子の方がしやすいみたい」と語ってくれました。

「パワーが違うのはもちろんですが、グリーンとかの読みは男子の方がイメージしやすいみたいですね。例えるなら、高速道路でのクルマの運転が一番近いかな。先行している車両を車線変更して追い抜く際、女性だと目先のクルマしか見ていないというケースがありますが、男性は3~4台先を見ながら車線を変えますよね。それと同じで、男子の方が先々まで読んでプレーすることが多いです」

これに合わせて「アプローチの引き出しが多いのは男子の方かも」と続けたのが伊能恵子氏。

「アプローチって男子も女子もパワーが求められることは少ないですが、とにかく引き出しが多いのは男子の方。私が女子のキャディをし始めた際に驚いたのがまさにこれでした。女子の場合は結構、サンドウェッジを多用するケースが多いんですが、男子はピッチングに9番アイアン、時には7番アイアン…という具合でいろいろ使いますよ」と、自身の体験に基づいたエピソードを語ってくれました。

選択肢が多いとついつい迷いが生じてしまうものですが、そういう時にアドバイスするのもプロキャディの大切な役割…と思いがちでしたが、伊能氏によると「選手って、ある程度イメージできているんですよ」というちょっと意外な回答も。それでも選手が迷っていた場合に「何番で打ちたいの?」と逆に質問して、考えをクリアにするのが伊能氏のスタイルだそうです。

ちなみにこの質問スタイル、実は串田雅実氏も「僕も同じです!」とカミングアウト。まさかの告白を受けた伊能氏は「考えが同じなんだ(笑)!」と大笑いし、会場が盛り上がるシーンもありました。

そしてゴルフに欠かせないメンタルの強さ。これは4名とも「女子の方が強い!」とコメント。「男子は緊張しているのがわからないように平然を装っているけど、手にはビッショリと汗をかいていることもありますよ(清水氏)」という意外過ぎる裏事情が。

男子ツアーを観戦する際、意識して見ると楽しいかもしれませんね!

ちょっと意外なプロキャディのおサイフ事情

続いて、質問として多く挙がったのが「プロキャディのおサイフ事情」。ツアー中に帯同した際のギャランティは選手によっては賞金の2割をプロキャディに支払っているというウワサがあるなど、おカネについての質問が飛び交う中、かつてテレビ番組に出演し多彩に紹介した伊能氏が再びこの場で詳細を教えてくれました。

「お話であった賞金の2割はかなり多い方で、通常は10%くらいですかね。ただこれも一律ではないんです。選手の契約によって異なりますが、基本的にはツアーを優勝すると10%、2~10位くらいで7%、11位から賞金がもらえるギリギリのところだと5%という感じですね」 

あくまでツアーの賞金は基本給にプラスされるボーナス。通常の基本給も当然プロキャディに支払われますが、意外だったのがツアー会場に向かう際の移動費や宿泊費。伊能氏によると国内ツアーの場合、これらはプロキャディが自ら支払うのが一般的なんだとか。そのため「夏休みとかの旅行シーズンになるとホテルが高い時がありますよね(佐藤亜衣里氏)」という声も。

意外なフトコロ事情が見えてくるお話ですが、プラスとなるのがスポンサー契約。一般的にゴルフのスポンサー契約と言えばプロゴルファーと結ぶイメージが強いですが、プロキャディの中には企業とスポンサー契約を結んでいる方もいるのだとか。

それがわかるのがウェア。スポンサー契約を結んでいるプロキャディはウェアなどに企業名の入ったワッペンをつけているので、一目瞭然と言います。

ゴルフツアー観戦がもっと楽しくなるエピソードが満載!

いかがでしたか? 意外なプロゴルファーの裏事情や普段は聞けないお話など、ゴルフ好きなら必聴モノなお話が多数ありましたね。こうした予備知識を得てからツアーを見るとより楽しく観戦できるかもしれませんよ!

ちなみに大好評だったプロキャディ研修会の第2回開催が8月に決定。詳細は再びレポートしますのでお楽しみに!